症状

膝蓋靭帯炎

膝蓋靭帯炎とは?

ジャンプ、着地、ダッシュ、切り返し動作が頻繁に繰り返され、太ももの前側の筋肉に過度な負担がかかりすぎると起こる疾患です。

スポーツとしては、バレーボール・バスケットボールをする方に多いですが、サッカーや野球、陸上競技でも起こります。
痛みの出る部位は膝のお皿の下あたりに痛みを感じます。
症状として、ジャンプやランニングの後に膝のお皿の下あたりに痛みが現れます。

分類
1期:スポーツ活動後に膝の周りが痛む
2期:スポーツ活動前に痛みがあるが、ウォーミングアップ後に痛みが消える、スポーツ活動後に痛みが再出現。
3期:スポーツ活動中、活動後の痛み残存、スポーツ参加不可能
4期:膝蓋靭帯の断裂
となっております。当てはまる方は要注意です。

なぜ痛くなってしまうのか?

簡単に言うと、膝を伸ばす(大腿四頭筋)筋肉の使い過ぎです。使いすぎで炎症が起きているのです。
どのような場合に使いすぎてしまうかといいますと、ジャンプ、着地、ダッシュ、切り返し動作の時に上半身の重心が後方に行き過ぎていると膝を伸ばす筋肉に過剰に負荷がかかってしまいます。


上半身重心が後方に行ってしまう方の特徴としては、股関節を曲げる運動がうまくできていない方、姿勢不良の方です。
椅子に座っておる状態で股関節を挙げる運動をした際に、体幹が後ろに倒れてしまう方は股関節を曲げる筋肉がうまく使えていないサインになります。

体幹機能の評価

スポーツ障害の治療および予防においては、体を合理的に動かす必要があり不合理な動きは局所に対するストレスを増大させ痛みを発生および助長しさらに、怪我が治る期間が長引くことにもなります。

股関節は足と体幹の連結部分であり、いかに連動して動いているのかをチェックすることが重要です。
①ASLRテスト
仰向けで片方の膝を真っすぐに伸ばした状態で、左右交互に足を挙げるテストです。
どちらかが重く感じたりするとバランスが悪いということになるます。
股関節の筋力に問題があるのか、それとも体幹の機能に問題があるのかを見極める必要があります。

②下肢伸展テスト
うつぶせになって膝関節を真っすぐ伸ばした状態で片足ずつ足を挙げます。
うまく挙げられない場合や、肩甲骨周囲筋に筋緊張がでてしまう場合は体幹の安定性が低下していることになります。

痛みの出ない身体作りをしよう!

当院には股関節を曲げる筋肉を寝たまま鍛えられるEMSがあります。
上手に股関節をつかえるようになると、膝に負担がかかりすぎなくなるので膝蓋靭帯炎の症状が治まります!

股関節が機能し始めてきたら、次はその機能をうまく身に着けるための運動療法がオススメです。
パフォーマンスを向上させるには、体全体の動きによって現れます。
単に股関節の機能だけよくなっても、その機能を体全体の動きの中に統合してあげた方が、痛みの出ずらい体になってくれます!

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