症状

腸脛靭帯炎

腸脛靭帯炎とは?

ランナー膝ということもあり、ランニングによって起こる疾患のひとつです。
太ももの外側にある腸脛靭帯というバンドが、膝の曲げ伸ばしの時に大腿骨を乗り越えて動きます。
その際に摩擦が生じて、炎症を起こしているものを腸脛靭帯炎といいます。

腸脛靭帯とは、股関節と膝を外側から支えているバンドのことです。
このバンドの働きがあるから人間は快適で無駄のない片足立ちができるのです。
そこに炎症(使いすぎる)が起きるということは、ランニング中の身体を片足で支える際にバランスを崩しやすいからだになっているということになります。

バランスの崩しやすいランニングフォームで過度にランニングをしていると腸脛靭帯炎になるリスクが大きくなります。
適度に休息を取り入れてあげることも必要なのですが、筋肉や筋膜組織がしっかり回復していないうちに、再びランニングを行うこともあまりよくないです。

足関節(足首)がずれている場合は筋肉、筋膜組織に通常よりも負担がかかりやすいので、例えば外反母趾のような足の形になっていたり、О脚の足の形になっている方は気を付けましょう!

体幹機能の評価

スポーツ障害の治療および予防においては、体を合理的に動かす必要があり不合理な動きは局所に対するストレスを増大させ痛みを発生および助長しさらに、怪我が治る期間が長引くことにもなります。

股関節は足と体幹の連結部分であり、いかに連動して動いているのかをチェックすることが重要です。
①ASLRテスト
仰向けで片方の膝を真っすぐに伸ばした状態で、左右交互に足を挙げるテストです。
どちらかが重く感じたりするとバランスが悪いということになるます。
股関節の筋力に問題があるのか、それとも体幹の機能に問題があるのかを見極める必要があります。

②下肢伸展テスト
うつぶせになって膝関節を真っすぐ伸ばした状態で片足ずつ足を挙げます。
うまく挙げられない場合や、肩甲骨周囲筋に筋緊張がでてしまう場合は体幹の安定性が低下していることになります。

バランスよく走るためには?

腸脛靭帯に負担をかけすぎずに走るためには、体が重力に負けていない状態で立っている必要があります。
どういうことか云いますと、姿勢がよろしい状態ということです。
綺麗なフォームで走るためには、綺麗な歩行ができている必要がございます。
綺麗な歩行をするためには、姿勢のよろしい状態で立つということが必要なわけです。

そうすると片足重心になった際にお尻の筋肉がしっかり働いてくれるようになりますので、腸脛靭帯に負担をかけすぎなくて済むようになるのです。

当院では綺麗な歩行を行うための運動療法を積極的に行っております!

姿勢美人になるためにはインナーマッスルを動かすことが大事ですので、EMSを使ってインナーマッスルをトレーニングしといてあげましょう!

いつまでも気持ちよく運動、ランニングをするためにも体のケアを怠らずに健康体でいきましょう!

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