症状

足関節捻挫

足関節捻挫とは?

足関節捻挫は代表的なスポーツ外傷の一つであり、最も発生頻度の高い足関節外傷の一つです。
高い再発率や、合併症が早期スポーツ復帰を妨げるので注意が必要です。

後遺症として、慢性足関節症(CAI)になると、パフォーマンス低下の原因になってしまいます。

主な症状

最も多いのは足首を内側に捻ってしまう”内反捻挫”です。
腫れ、熱感、疼痛などの炎症症状のほか、関節可動域制限、筋力低下筋機能の低下など、さまざまな症状が現れます。

特に股関節伸展力低下、足関節外返し筋力が低下しやすいです。

分類と治療法

捻挫の程度によってレベルがあります。

Ⅰ度・靭帯のごく一部の断裂で、軽度の腫れと圧痛があるが不安定性(ゆるみ)はありません
Ⅱ度・靭帯の断裂は不完全で、関節の不安定性はほとんどありませんが、広い範囲の腫れと圧痛があります。
Ⅲ度・靭帯が完全に断裂し、さらに強い腫れと圧痛があり皮下出血や関節の不安定性があります。

治療
Ⅰ度・RICE処置後にテーピングやサポーターを施す
Ⅱ度・RICE処置後に外固定(ギプスなどを使う)を施す
Ⅲ度・不安定性が強くなければ保存療法(手術しない)ですが、不安定性が強い場合は手術を行う場合もあります。

徒手検査や超音波検査で、靭帯などがどれくらい損傷しているかを検査します。とくに超音波検査は靭帯損傷の程度を調べるのに有用です。

また、腓骨の遠位部や、第5中足骨の骨折を合併する可能性もあるため、触診による判断も必要であります。

慢性足関節不安定症(CAI)

もし、後遺症としてCAIが残ってしまった場合は、足首だけをみるのではなく
その一つしたにある、距骨下関節、遠位脛腓関節の関節のバランスを調節していくことも必要です。
マッサージやストレッチ、筋力トレーニング、バランストレーニングなどを組み合わせて治療していきます。

 

もしも足首を捻ってしまった方や、捻挫後に身体に不調をきたしている方(捻挫由来で腰痛になることもあります)
一度お身体診させてください。

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